ステージクリア型の悪魔城に「複数のキャラクターを切り替えながら攻略する」というシステムを投入して遊びやすくしたレトロスタイルアクション。RTAイベントではおなじみと言っていい程に見ることの多いゲームで、その度に「いつかやる」とは思っていたが随分待たせてしまった。
ステージクリア型はアドバンスコレクションの「悪魔城ドラキュラXX」しか経験がない身ではあるが、かなり易しい難易度だと思う。ノックバックと残機制を導入する「ベテランスタイル」でも、「操作キャラクター全員のミスで1つ減る」という懐の深い仕様のおかげで2周目クリアまでゲームオーバーにならなかった。
とはいえ易しすぎるというほどでもなく、ノックバックの影響で穴にはよく落ちるし、カエルを初めイヤらしい敵は配置されているしで、そこは往年のレトロゲームらしさを感じることが出来る。5面から難易度が上がるのもいい趣味してる。
ただそれ以上に仲間の能力が優秀でテンポよく進めやすい。操作キャラクターそれぞれに得手不得手があり、それを理解しながらステージを攻略していくのが面白い。何より動かしていて楽しい。
また、難敵であるアンドレアルフス戦前には強力なヴォルティックレイ、ラスボス前にはゲームオーバーを防ぐための残機UPが置かれていて、攻略面でも手厚い配慮が感じられる。インティクリエイツは優しいね……。
イクス2を忘れるな。
逆に仲間やパワーアップアイテムに頼ることのできない斬月ソロでは、難易度が急激に上がる。強力な特殊アクションが解放される通称「修羅ルート」を進んだ上で、後半はゲームオーバーの嵐だった。仲間との協力というコンセプトに反する分、きちんとそれに見合う「計算された難しさ」が味わえるのもまたいい。
シンプルでありながら、操作の楽しさと絶妙なバランス調整が上手く噛み合って想像以上に面白いゲームだった。残すはトゥルーのみ。
それから……
忘れちゃいけない2周目のラスボス。雷撃鱗同士の激突から相殺、衝撃的ハミング、損傷カメラアイ……と記憶に残る演出をかましてくれるインティがまたやってくれたぜ!
操作がミリアム固定になり、ラスボスの攻撃をアルフレッド、ジーベルがそれぞれ凌いでくれる。攻略中では見ることのできなかった熱い連携プレイ。にくいね三菱。
体力を削り切って終わり、というところから更にアルフレッドの大詠唱を二人で守るまたまた熱いフェーズ。ジーベルが楽してるのは秘密
そしてとどめの
「ヴォルティックチェーン!!!」
本編である探索型の「Bloodstained: Ritual of the Night」は、自分が横スクロールアクションというジャンルに戻ってくるきっかけにもなったゲーム。外伝の今作も含めて、このシリーズが企画されなければガンヴォルトや悪魔城シリーズとの出会いもなかったかもしれない。続編が開発中らしいので楽しみにしている。
唐突なキャラ雑感
・斬月
RotNでは面白い動きしかしないおっさんだったが今作ではオーソドックスで目立った癖もない堅実な性能に。剣の振りが速い以外にこれといった特徴もないので仲間が揃ってくると起用頻度も減る。HPが一番高いので壁役にはなる。やたらと高圧的。
・ミリアム
RotNの主人公。今作では描かれないが、公式イラストの美しさとはかなりギャップのある逞しさと可愛らしさと面白さを兼ね備えた子。メインウェポンは正統派の鞭。長いリーチとハイジャンプの身軽さで扱いやすい。きちんと決められたのはウァラクだけだが、アルフレッドのフロストカリバーに斧を合わせるかち割りコンボが凶悪。
・アルフレッド
RotNハードではスロウからの畳みかけが非常に厄介だった錬金お爺ちゃん。HPは最低で、メインウェポンも判定が長く残るのものの硬直も長いため扱いづらい。反面サブウェポンの錬金術は(ソウルビジョンを除いて)優秀なものしかない。バーニングスフィアの投射無効でグレモリーのしそふりかけもなんのその。
・ジーベル
3way弾のメインウェポンは対空に優れる上に全段命中ならDPSも高い。サブウェポンは縦横無尽に動ける上に一種のみなのでWPの補充にも活用できる。ネズミが苦手で壁も壊せないぐらいが欠点。グレモリー戦では大活躍を見せ、第二形態ではアルフレッドとの協力技ブレイジングバットでRotNの雪辱を果たした。
3周でアルティメットは解放できたから最後にトゥルーをどうするかと考えてたら
この文面だけで少し悲しくなったから強化なしで挑戦することに決めた。
わざわざ地獄に向かう。不安しかない。