ステージ攻略型の苦手意識を取っ払ってくれた「Bloodstained: Curse of the Moon」の原点ともいえる作品。まさに傑作だった。
何と言ってもBGM。音楽に定評がある悪魔城シリーズの中でも突出して素晴らしい。音楽自体も素晴らしい上に、VRC6という何だかよく分からないがとにかく凄い拡張音源のおかげでメロディーラインに厚みが増した。1面「Beginning」のイントロからもうすげーカッコいい。大興奮。
操作キャラは主人公のラルフを固定に、特定のステージをクリアすることで、機動力の高いグラント、優秀なサブウェポンを持つサイファ、飛行能力で簡単スルーのアルカードを仲間にすることができる。ただし今作で連れて行けるのは一人のみで、承諾した場合はルートの都合上グラントとお別れすることになる。
CotMと同じくいつでもキャラクターチェンジが可能。敵やマップに応じて操作を切り替えながら攻略していくのがやっぱり楽しい。サイファ、アルカードの操作性にはニヤリとさせられた。
グラント加入後の出待ちフクロウ、アルカード加入後には面倒なホワイトドラゴンや浸水が待ち受けてることに、CotMの「加入した仲間が活躍しやすい、能力を理解しやすい構成にする」という設計思想がこの頃から意識されている。と勝手に解釈して感動した。
序盤は初代よりも易しいが、ルート分岐が入る中盤から難しくなってくる。上ルートは幽霊船で早速のリトライ地獄。これに関してはステージ自体が難しいのもあるが、単純な操作ミスも多くて自分の衰えに軽く絶望した。
下ルートはアルカードの有角、無角で難易度が大きく変動する。スタッフロールを見たいがために二周目(サイファ)でこのルートを選んで後悔する羽目に。ただでさえ難しくて戻されやすい上に激長積み待ちブロックは流石にどうかと思う。
城内の敵と仕掛けの嫌らしいコンビネーションはもちろん、長階段でも強制スクロールでも待ち受けるフライングスケルトンは今作トップの脅威。探索型では大した存在でもないこの敵に最後まで苦しめられた。
それと のみ男枠のウサギだけなぜか図体がデカくなり、しゃがまなくても楽に処理できるようになっている。ちょっとしたやさしさ。
ボスは全体的に簡単で初見でも突破しやすいが、デス様だけは別格。今回は縦方向にも逃げ場がある分まだ対応しやすいが、それでも苦手なことには変わりない。ここで初代と同じくクイックセーブを解禁する。
一周目はサイファの雷球のゴリ押しでなんとか。実は聖水があるとかなり楽に倒せる。第二形態は弱体化。
唐突なキャラ雑感
・ラルフ
威力の高い鞭と多彩なサブウェポンでお馴染み。今作はしゃがみ攻撃中に立つことで少しではあるが下段のカバー範囲を広げられる。ヒット判定が二回分出てくれたらもっと嬉しかった。ラルフに限らないが、昇降リフトや振り子の足場はギリギリの高さでも乗り上げるように着地してくれるのが地味ながら良い改善点。
・グラント
武器の短剣はサブウェポンと同じく画面端まで届く。威力も低いので過信は禁物。機動力の高さと天井や壁に張り付いて移動できる能力で厄介なマップもスキップしやすい。基本的には動かしやすいが、張り付きの操作性とジャンプの接触判定で思わぬ痛手を負うこともある。落ちても泣かない。何気に操作キャラクターで唯一空中制御ができる。
・サイファ
杖攻撃はリーチは短いが素早い連打が可能で、骨柱やアックスアーマーも完封できる。上下への判定も広いため蛇行移動の敵にも対応しやすい。サブウェポンは魔法3種。ラルフの鞭よりも長めの射程で威力も高い火炎放射。この頃から存在していたことに感動した凍結(敵を足場にできるし水辺も凍る!)。雷球は自分を守るように動いたり動かなかったりする。ボス戦で至近距離から撃つと爽快。
火炎弾は画面の半分程まで届いて弾速も速い。アイテム強化でドラキュラの3way弾を再現。牽制としては優秀だが「威力が低すぎる」「階段では攻撃不可」と隙もデカいので無理せずラルフに代わってもいい。↓+ジャンプコマンドでコウモリ化。被弾中も発動可能で咄嗟の落下から復帰しやすい。ハートさえ潤沢ならほとんどの敵や仕掛けもスルーできる。背が高いので被弾しやすい、と思いきや判定は緩め。
以下スクショ