未来への系譜編を終えて

ゾーオンケイジを経た俺たちならイヴィルでも問題ない、と思ったらラスボスが格段に強くてライフボトルとエリクシールの計30個を消費してギリギリ勝てた。後半からの攻撃は冗談じゃなく当たると死ぬ。

 

本編では序盤だけしか使えなかったリチャードが、ド派手な術を引っ提げて帰ってきた!さらに追加システム「アクセルモード」によって戦闘がさらにパワーアップ!

全体のボリュームとしては数時間で終わる程度だけど、まあ戦闘が楽しすぎて夢中で遊べてしまうのが凄い。

アクセルモードも難易度と合わせてちょうどいい塩梅で、半分の状態で使ってしまうか、100%まで残しておくか、駆け引きの要素が生まれてヒリつける。そしてほとんど抱え落ち。反省。

 

ストーリーはラスボスの「星にとって人類は悪なので滅ぼす」が全て。「受け継がれていく意志」というテーマは好きだけど、フォドラの問題についてはもっと具体的に書いてほしかった気がしなくもない。

そしてボス戦の回数確保のために幾度もその役を務めてくれたリトルクイーンに拍手を。現れてはソフィにフラれて消えていくパターンを全三回分きっちりこなしてくれた。

 

グレイセスのストーリーは本筋の世界を巡る物語と、ソフィという個人の話の二つの軸で構成されてると思ってる。そして本編と系譜編に共通して、ソフィは苦しんでる期間の方が長い。

序盤は記憶がないことへの不安、中盤は友達であるリチャードと戦うことへの苦悩、終盤は自分の存在意義と使命感に突き動かされての焦燥。系譜編では独り取り残されることへの恐怖。

アスベルは作中何度も「守る」ことを誓う割に、このソフィの苦しみに気づいてあげられない。「なんでもない」の繰り返しに対して「なんでもないわけないだろ」と一歩踏み込む、寄り添う姿勢を見せてほしかった。仮にも保護者(そして父になる)ならもっと子供のことを気にかけるべきでは、というのは時代の違いだろうか?

最終的に答えは出たから良いんだけど、この先送りし続ける期間も含めて進展のなさ、話の薄さに影響してしまってる気がする。

 

 

「犀利な歯」はフォドラのフィールドで稼げますよ