無駄に2時間も歩いた

「夜に川を見に行きたい」という思い付きから。

目標の川(橋)までは徒歩30分程度らしい。20時10分に出発。早足で少し短縮、川を眺める時間も合わせて21時20分頃には帰ってくる寸法。

 

結論から言うと、通り過ぎてました......。

 

夜のウォーキングは毎度同じルートなのでなんだか新鮮。しばらく住宅街が続き、最初の橋に到着。「まだ半分くらいかな?それにしてもいい眺めだぁ」と橋の向こうの街明かりに都会の風情を感じる。全然田舎なんだけど。

上空を通過する飛行機にも目を向けつつウキウキしながら渡っていく。

 

はい、ここが目当ての川でした。

 

言い訳をさせてください。

自分が通ったのは左の歩道側で、橋の名前は幅の広い車道側の、さらに右端の低位置に小さく彫ってある。遠目じゃ見えないし、夜の暗闇なら尚更。だから仕方なかった。

 

通り過ぎたことも知らずぐんぐん歩き続け、次第に見慣れない景色に変わっていく。ルート的にはひたすらまっすぐ進むと分かってはいるので迷子の心配はないけど、やっぱり馴染みのない土地は少し不安。

(恐らく)40分程度が過ぎて「さすがに遠くない?」と思い始める。というより帰りが心配になってきた。脚も少し痛い。

とはいえ山登りも「行きは恐い帰りはよいよい」って感じだしなんとかなる!と進み続ける。ポジティブ(?)に考えられる自分に少し感心した。

 

あともう少し(根拠なし)という所で、ぽつぽつ雨が降り始める。嫌な予感がするので本日二つ目の橋を渡ったところで断念。帰ります。

そして道を引き返し始めた数分後に予感が的中。大雨にレベルアップ。この時はさすがに「やばい!!」と焦った。ただ、走っても濡れる度合いは変わらないという話をテレビで見たことがあるし、滑ってケガしても悲惨なので(少し早足程度で)ひたすら来た道を戻る。

大通りの交差点が恥ずかしかった。濡れたマスクが肌に張り付いて少し息苦しい。が外すのもなんとなく気が引ける。大雨は帰りの途中まで続く……。

 

しばらく経ってようやくフードの存在に気付いた。「なんてグッドなアイテムなんだ!」「これ考えた人天才だろ!」「ありがとうフード!」大袈裟じゃなく感謝の気持ちでいっぱいに。神器を手に入れた私は無敵よ!

 

やっとのことで帰宅して時計を見ると22時。往復1時間のはずが2時間も経ってる。

ただただ2時間、約9km歩いただけ。脚も腰も痛い。マメもできてる。あまりの徒労感に脱力した一方で「話のタネにはなる」とも思った。

 

携帯も持たず、土地勘もない、距離と時間の感覚もあいまいな人間が計画性もなく行動するとこういうことになる。風呂上がりにグーグルマップを見て「バカじゃん」と笑った。