「悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん」クリア

そのポップなビジュアルに反して序盤からシビアな操作を要求してくる様は紛れもなく悪魔城だった。わんぱくBeginningにだまされるな。

ドラキュラくんの攻撃は遠くまで届く「妖気弾」で、溜め撃ちで強力なショットに変化。さらにステージクリアごとに特殊能力が解禁と、なんだか非常に親しみやすいロックな香り。バンパイアキラー4面がそれっぽいなと思ってたら既に出ていた。

 

弾の性能を変化させるものからアルカードを思わせる「コーモリ」や、ドラキュラくんの重力を反転させる「さかさ」など、ステージ攻略に立体性を持たせる味も用意されている。普段使いでは自動補足のホーミング弾に助けられることが多かった。

 

ステージクリア後にはミニゲームタイムが挟まり、上手く成功すると残機が獲得できる。ただどれも運に依存するゲームで、コインの所持数もあってか福引以外は全く獲得できなかった。まあ大量補充できたところですぐに無くなるんだけどね。

 

シリーズおなじみのモンスターも顔を見せつつ、1万年後という世界なので(?)当然UFOの群れは空を駈け回るし宇宙人は我が物顔で街を闊歩している。スパイダーマンキングコングが存在するのも不思議ではない。

5面のボスめがみちゃん。喧嘩ではなくクイズ勝負を挑んでくる

難しいとされる7面の軌道エレベーターは、確かにリトライ数が嵩むもののステージ自体は短いためそれほど苦戦しなかった。というのはアニコレのクイックセーブのお陰であって、パスワード上ではこの7面が最後、つまりこれ以降のステージをクリアしても電源を落とせばまたこのステージからやり直しになる。なかなか意地が悪い。

 

一番苦戦させられたのが氷ステージの4面。序盤から浮き沈みの激しい流氷とタイミングが合わず落下死の連続。滑るのも地味に怖い。

ようやく突破できても後半には難関のトゲ地帯が待ち受けている。

ここではコーモリに変身して進んでいくのだが、このコントロールがなかなか難しい上に「何かに接触すると変身が解ける」という仕様で、被弾時はもちろん壁に触れただけでも強制解除、そのまま垂直落下してしまう。当然周りはトゲだらけなので即死。そして最初から。さすがに気が滅入ってその日は窓を閉じた。

 

ラスト9面は短い道中を挟みながらボス3体との連戦。背景的にも完全にロックンロール。

麒麟はドラキュラと同じくどこに出現するか分からない。巨大ロボットは単調だがなぜか回避が安定しない。ガラモスはそもそもダメージを与える方法がわからない。という三重苦でこれまたしんどかった。チェックポイントが存在しないので残機の意義も薄い。

 

最後まで苦しみながらもこれでアニバーサリーコレクションオールクリア。次は月下だ。