「悪魔城年代記」クリア

X68000用に発売された悪魔城ドラキュラ、のPS移植版。シモンが主役のゲームはこれで最後。

 

鞭の振りが速く、操作としてはSFCの反省を受けてか、ジャンプ中に下三方向への攻撃ができる程度までに縮小。やっぱりこのくらいの方がサブウェポンを食わなくていい。それから効果音がシリーズ1と言ってもいいほど気持ちよく、無駄にバシバシしたくなる。

SFCの要素としては、階段回りの挙動やしゃがみ歩きといったものがオミットされる中、ジャンプ中の空中制御だけは残る形に。

難易度は比較的高いものの、肉の配置も含めてちょうど良い塩梅だった。

 

1面はいつもの構造で「Vampire Killer」を聴く余裕もある。

2面は水上エレベーターで少し詰まりはしたけど、パターンを覚えてしゃがんでいれば安全だと気付く。ギャビリンスで見かけた骨ドラゴンを添えて。

3面のボスは見た目のかっこよさに反して一方的。被弾でテレポートを繰り返す様はアトランティス神殿の水増し魔術師に引き継がれていく。

 

そして4面から難しくなる。と書くのも久しぶりな気がする。

開始からタフなホワイトドラゴンが陣取り、上に登っていくとメディウサヘッドが湧き始める。今作は鞭の判定も広いので対処しやすいけどやっぱり被弾しがち。

トラップ部屋を越えて終盤のスケルトン×3でもダメージが嵩み、さらに引き撃ちステンドグラスでも必ず被弾してしまう。スケルトンは迷わず直行すれば間に合うので問題なくなったが、ステンドグラスはどうしようもないので気にしない。

ボスのメディウサは尻尾撃ちが速すぎてインファイトに持ち込まれると厳しい。最初は道中の被弾もあってなかなか対処法が分からず苦しんだけど、2回ヒットでノックバックすることに気づく。とにかく鞭を連打して接近を阻止、相手のジャンプ放射弾に合わせてこっちもジャンプで迎撃、というパターンに持ち込めばあっさりと勝てた。攻撃は最大の防御。

 

5面は時計塔。終盤の足場の安定しない中でのピーピングアイに、初見殺しの歯車が添えられる意地悪オードブル。斧が配置されてある分まだ優しい。

ボスはシルエットから察せる狼男……と思ったら女性が出てきてびっくり。狼女はシリーズでもこれだけかもしれない。

ひたすら間合いの外から壁面や文字盤を投げつけてくる。『血の輪廻』の時点から苦手で、さらにスピードも格段に上がっているのでもちろん今回も大苦戦。最後は左右にぴょんぴょんして斧を投げてたらたまたま勝ててしまった。

 

6面はいつもの欠陥橋を越えて人形の塔を登っていく。ガンガン進むと大変なことになるのでしっかり敵を倒しながら慎重に。落ちると悲惨。まとわりつくように動いてくる人形がウザかわいい。

ドッペルゲンガーはまともに戦うとしんどいから射程ギリギリでしゃがみ攻撃を連打してダメージレースで勝つ。

 

7面は初代のリメイク。序盤から のみ男とスケルトンの引きうちで苦しめられる。何気にレッドスケルトン大行進も苦手。鎖鞭でライバル面のフランケンは無視してとっとと進む。

不安要素のデス様は攻撃がかなり易しく、直前で薬草(体力を回復できるサブウェポン)を入手できたこともあって3回ぐらいで勝てた。でも初見で突破できなかった程度にはやっぱり苦手。

ちなみに攻略中は余裕がなくて分からなかったけど、背景が悪魔城シリーズ1と言っても過言ではないくらいにグロテスク。その割にスケルトン大縄跳び大会のシュールな絵面を提供してくる(こっちも冒涜的な意味合いなのかも)。

 

ラストの8面では「シモン・ベルモンドのテーマ」のおかげで負ける気しないはずだけど炎上部屋の炎の騎士の対処法が全然分からないわ、橋ではギリジャン要求してくるわ、メイドさんが謎の炎を投げつけてくるわでてんやわんやですよ。

城主の間まで到達できればもう安心。コンティニューがドラキュラ戦からと分かった時は心の底からホッとした。

 

第二形態はずんぐりした体型で火炎放射ややんわりひっかきを繰り出してくる。ちょうど「奪われた刻印」も並行していたので、ドミナス・オディウムの元ネタが見れて思わぬ収穫。

 

クリア後にアレンジモードも開始。シモンは大きく(ドラキュラ第一形態は地味に)イメチェンし、BGMもノリノリリミックス版に。ノックバックがないので即死の不安もなく、ノーマルで開始したこともあってダメージも少なくサクサク進める。

それでもまぐれ勝ちだった狼女は唯一苦戦。どうにもならないのでプレイ動画を参考にサブウェポンをクロスに変えてみたらいい具合にハマってあっさり勝てた。デス様にもかなり有用でクロス様様。

 

これで現状遊べるステージクリア型はドミコレ内のRevisitedだけ。あとは移植を待つしかない。