大嘘
とも言い切れない。
「べネヴィエント邸」だけは前作を遥かに凌ぐ怖さを提供してくるが、全体としては前作よりも控えめにはなっていた。確かに嘘は言ってない。

まず謝罪をさせてください。
前作で不満だったカットシーンスキップ……ありました。「8で導入されるという甘い考え」なんてネガティブなことを書いてしまったこと、誠に申し訳ございませんでした。これなら周回プレイもサクサク遊びやすくて良い(村への強制歩きパートは若干面倒に感じなくもないが)。



ジャンルは往年のサバイバルホラーを意識した前作からガラッと変わり、4以降の「湧いてくる敵をガンガン撃ちまくるアクションホラー」へとシフト。所持品の管理はアタッシュケース式で、弾薬は序盤から豊富に手に入り、敵を倒せばアイテムやお金をドロップする。当然ショップでの売買や銃器の改造も可能で、換金アイテム用の宝石が隠されている部分までそれは見事に踏襲されている。

ストーリーの構成としては、「攫われて4分割されてしまった娘を救い出すため、怪しい寒村を牛耳る四天王を倒してワイリーステージに乗り込め!」ざっくり言うとこんな感じのお話。4分割とは文字通りの意味だけど、この世界観ならありえなくもないかと妙に納得できる。
拉致された家族を助け出すため、またもやイーサンが魔境に飛び込んでいく(前作に関してはミアにも原因の一旦があるんだけどね……)。


今回新たに追加されたスナイパーライフル。射程や威力はもちろん、貫通性能のおかげでうまく立ち回れば敵を一網打尽にすることも。加えて今作で登場するライフルはこの一丁のみであるため改造を惜しむ必要がない。最後まで頼もしい相棒として活躍してくれた。
村を中心として各ステージを攻略し、ステージ内で入手したキーアイテムを使うことで村自体の探索範囲も広がっていく、という作りがなかなか面白かった。探索の中で新たな武器やアイテムの補充を行う時間は楽しく、その中で試し打ちのような場が用意されている設計も良い。グレネードやマグナムを手に入れたらぶっ放したくなるものだろう?


ステージ雑感
ドミトレスク城。バイオハザードのパブリックイメージらしい洋館を探索していくステージ。中ボス三姉妹から逃げたりバトったりしながら、ある程度攻略が進むと館の主人であるドミトレスク夫人が徘徊を始める。最初はタッパ(とお尻)の圧にびっくりしたけどダッシュで簡単に振り切れるのでそれほど怖くないのが救い。


ボス戦ではライフルを軸にノーデスで突破できて嬉しかった。エイムうまくない?と思わせてくれる楽しいバトルを演出してくれる。

お次はべネヴィエント邸。謎解きお化け屋敷。謎解きオンリーで戦闘はないので最も安心、そして最も恐ろしいステージ。前半の謎解き部分のドッキリはわかりやすく身構えやすい区間ではあるが、後半の「かくれんぼ」では脈拍がとんでもないことになっていた。
幸いかくれんぼ自体は短く、ノーデスで切り抜けられる程度には簡単。怖さとのバランスを取って設計してくれたのかもしれない。もっと複雑で長かったらダニエラの如く攻略情報を解禁していただろう。


湖。こちらも序盤の入り江以外に戦闘はなく、サメのように襲い掛かってくるモローに注意しながら進んでいくアスレチックステージ。ボス戦は前作のマーガレットを思い起こさせる耐久力で、不安になりつつも全弾使い切るぐらいの気持ちで投入していく。酸は雨上がりのように。2周目(NGのHardcore)にして爆発系でダウンさせて内部を狙えばいいことに気づく。

工場。ひしめくアーマー軍団を相手取るバトルステージ。狭い道にデカいメタルグレイモンやムゲンドラモンを置くいやらしさ。爆発系の武器は装甲剥がしのためにも用意しておきたい。なくてもなんとかなる。
導きのショットガンに依存しすぎたせいで弾薬の消費も激しく、大量に買い占める羽目になってしまったのが反省点。2周目は落ち着いてハンドガンやライフルとの使い分けができたのでよし。



お前の存在感でクリスのネタばらしが入ってこない。

ボス戦のバカさ加減については知っていたので驚きはないけど、ここまでのテイストを無視して「重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!」が始まるのはどういうことだよ!やたら饒舌なハイゼンベルクもシュール。
ステージそれぞれにコンセプトがあり、異なる味を楽しめるように設計されているのはよかった。ただ全体を通してみると、ドミトレスク城と工場以外の2区画はエンカウントがなく、プレイヤー側が工夫できる余地が少ない。全体を通して楽しめはしたが、この辺に関して2周目以降は物足りなさを感じざるを得ない。
難易度としてはコンティニュー数が前作と比べて少なかったところから、ノーマルに相当する「Standard」はかなり易しい。前作がシリーズをほぼ触ったことがない自分には少し難しい構成だったのに対し、今作はジャンルの違いもあってかなり進めやすく作られているように感じた。
クリア後
・THE MERSENARIES

おなじみマーセナリーズ。敵集団を華麗に倒してコンボを繋ぎながら素早くゴールに向かうスコアアタック。こちらのクリスは本編終盤とは別個体の「ジョー叔父さん憑依バージョン」。圧倒的破壊力のストレートをぶち込め!でもアサルトライフルの方が効率的な気がする。現在3人目を解放したあたりでストップ。
・Shadows of Rose

本編の後日譚。成長したローズが主人公。妖精さんの助力を受けながら、超能力を生かして精神世界を進んでいくサイキックホラー。



扱える銃器は妖精さんが投影してくれたハンドガンに、仕掛けを解いて入手できるショットガンの2つ。
そして特異菌の能力を使って短時間敵の動きを止めることができる。そのままヘッドショットを狙うのもいいし、戦闘自体を回避してもいい。本編とは違って資源に限りがあるので、弾薬や能力の使用にも的確な判断力が求められる。


そんな中でベネヴィエント邸も再登場。カットシーンが終わってお屋敷までの道が見えた瞬間から、もう陰鬱な気分に。
謎解き段階ではローズが頻繁に喋ってくれることもあってまだそれほど怖くはない。が、「だるまさんが転んだ」開始から一変。不快な音を立てながら迫ってくる人形が本編のかくれんぼよりもさらに恐ろしくてたまらない。何度繰り返しても後ろから掴まれた瞬間に心臓が跳ね上がり、またローズの悲鳴が真に迫っていることもあって捕まるたびに怖さと申し訳なさでいっぱいになる。


ようやく抜けられた、と思ったのも束の間のスニーキングミッション開始。中盤までは特に見つかることなく進められたが、巨大人形が出てくるあたりで何度もリトライ。この辺は少し導線がわかりづらいと感じた。今度こそ心臓に悪いエリアが終わりいよいよラスト。
というところで本編プロローグの我が家へと戻ってくる。ホラーハウスを突破した先で、この暖かい空間を持ってくる構成の上手さ。ローズの言葉の一つ一つにしんみりする。







プロローグのケイの話がやたらふわふわしてるなと思ったらそういうことだったのかと。特異体質を捨てて普通の人間になりたかったローズが、父を助けるために覚悟を決める。さらにラストバトル限定の瞬間移動が解放されて大興奮。
このラストバトルがあんまりにも楽しくて何度も遊んだ。


ラスボス戦の盛り上がりもあって全体的に楽しかったが、導線のわかりづらい初見殺し区間に関してだけはストレスを感じた。本編のペイントはあからさまな部分を感じることもあったけど、DLCのべネヴィエント邸は単純にわかりづらい。なんとかうまい具合に調整してほしかったところ。同じく即死逃げパートが傷の「パラサイト・イヴ」みたいな感触。


本編含め、奇しくも同時並行していた「SANABI」と同じ父と娘の物語であった。ローズには幸せに暮らしてほしいと思いながら、今後のシリーズで再び操作できる日を楽しみにしてしまっている。もっとやりたいじゃないサイキックアクションホラー。
ドミトレスク婦人の大きなお尻にびっくりして身動きが取れない。スナイパーイーサン、ハードパンチャークリス、カウンター植木職人ローズ。
1:25~のシーンは、特に何もないんだけど「不快な音を消す」だけで本当にそれ以外の変化もないのが却って新鮮だった。そりゃ怖いから止めたいよな。キャラクターの心理状態が丁寧に反映された、地味ながらも印象深い一場面。
・以下スクショ


















